2019.09.05
第4回 設計監理費 と 設計契約
第4回 設計監理費 と 設計契約 2023.01.10更新
- はじめに
- 設計監理費
- 設計監理費のお支払いのタイミング
- 設計監理契約について
- 基本計画のとりまとめ
1.はじめに
前回、基本計画がまとまりました。今回はいよいよ設計監理契約です。
設計費 についてもご説明いたします。
2.設計監理費
新築の木造住宅の場合
住宅本体の目標工事費に対して、12%(税込)を 設計監理費 と設定させていただいています。
「住宅本体の工事費」には、地盤改良費、主要な照明器具、エアコンなどの空調機器、キッチンなどが含まれます。
植栽工事、カーテン、置き家具などは設計監理費の算定には含まれません。
EX:住宅本体3000万円に、カーテン50万円、植栽100万円、置き家具に50万円の合計3200万円かかった場合。
設計監理費は住宅本体の3000万円の12%で360万円となります。
上記の設計監理費の他、建物が法に適合しているかどうかを第三者の建築確認審査機関に審査してもらう「建築確認申請」に必要な審査費用、検査費用は含まれません。
リフォームの場合
設計監理費は12%で変わりませんが、工事の規模によっては小規模になることがございます。
そのため、最低設計料を50万円と定めさせていただいております。500万円以下の工事の場合、割高になりますがご理解ください。
鉄骨造、鉄筋コンクリート造の場合
設計監理費は12%に構造計算費用を加算させていただきます。
建物用途、規模、工法によって大きく変わりますので、別途ご相談ください。
3.お支払いのタイミング
設計監理費を設計費7:監理費3で分割します。
そのうち、設計費を契約時に30%、設計完了時に残りの70%、着工して上棟時に監理費の50%、完成引き渡し時に残金精算となります。
EX:設計監理費300万円 設計費:200万円 監理費100万円
設計監理契約の時点で、設計費200万円の30%で60万円。設計完了した時点で、140万円。
工事が始まり上棟時に監理費100万円のうち50%の50万円、完成引き渡し時に残金をお支払いいただきます。
工事中に大きな追加や変更などで工事費が追加になった、あるいは減額になった場合は、完成引き渡し時にご精算となります。
EX:当初はなかったガレージを追加した。工務店に支払う増額が100万円だった場合、11%の11万円を加算し、61万円となります。
設計監理費を住宅ローンに含める場合は別途ご相談ください。
4.設計のオプション
岐阜県のこそだてゆうゆう住宅など、補助金を利用される場合フラット35や長期優良住宅の適合証明が必要となります。
補助金は借り入れ金額により有利不利一概に言えませんので、銀行担当者にご相談ください。
※フラット35等の取得に際し一次エネルギー消費の計算も必要になったことにあわせ、2021年4月以降ご契約の設計につきましては、下記の通り値上げとさせていただきました。ご理解ください。
- フラット35適合住宅
フラット35、あるいはフラット35Sに適合した技術基準で設計を行います。
事務手数料として6万円を加算させていただきます。 - 長期優良住宅適合
長期有料住宅に適合した技術基準で設計を行います。
事務手数料として18万円を加算させていただきます。
5.設計監理契約
契約に先立ち、建築士免許を提示のうえで重要事項説明を行います。これは、契約前に金額や解約時のルールなどをあらかじめ説明するよう法律で定められています。
契約書は2部作成し、記名押印のうえ双方が一部ずつ保管します。
いよいよ実際の工事に使う実施設計図の作成に入ります。打ち合わせも密になってきます。
次回 実施設計
第一回 仕事の概要〜設計と監理〜
第二回 お問い合わせとヒアリング
第三回 基本設計