株式会社ツジデザイン

辻のおはなしTsuji’s Blog

辻のおはなしでは、ツジデザインのプロジェクトの進捗や僕達の価値観にまつわるさまざまなコト、
モノについてとりとめなく書いていく小文です。
また、一般の方にわかりにくい用語の解説や家づくりのあれこれなどの知識も、
わかりやすくまとめていきます。

2019.12.16

スマートメーター ってなに?

家づくりあれこれのおはなし

電気使用量を「見える化」 スマートメーター を賢く利用しよう!

スマートメーターってなに?

電力会社が各家庭での電力使用量を計測するための電力量計。
以前はアナログ式のメーターが壁などについていて、回転する円盤とカウンターを検針員が目視で電力量を確認していました。
それに替わり、新たに規格策定されたのが「スマートメーター」です。
スマートメーターはそれまでのアナログ式電力量計からデジタル式となり、さらに自己通信能力を獲得しました。
政府はエネルギーの使用の合理化等に関する法律で、このスマートメーターを義務化し、各電力会社もおおむね2023年までには全世帯のスマートメーター化を進めています。

スマートメーターのメリット

  • スマートメーターは通信機能を持つため電力会社は遠隔で電力量を検針することができ、これまでのアナログメーターのように敷地内に検針員が立ち入る事がなくなります。電力会社にとっても効率化の面でメリットですね。
  • エネルギー消費の見える化。
    単純な累計消費量しか計測できなかったアナログ式に比べ、30分毎に使用電力量を計測できるため日毎、時間毎、季節ごと、昨年との比較のような解析が簡単に行えるようになりました。
    個人の家庭では、これが一番のメリットかもしれませんね。

スマートメーターのデメリット

  • デジタル化され通信能力を持ったことにより、ハッキング攻撃にさらされる可能性がある。
  • 個人情報の漏洩の危険。
    スマートメーターは従来のアナログ式より得られる情報が多く、また通信機能を有しているため漏洩した場合生活パターンなどを推察される危険性がある。

とはいえ、個人レベルでそれほど過敏に心配するほどのことではないでしょう。アナログ式のように、「円盤の回転がゆっくりだから留守だ」というようなこともありませんし。

消費エネルギーの「見える化」

一般家庭で最もメリットとなる消費エネルギーの見える化について、中部電力を例にもう少し詳しく解説します。
中部電力においては、カテエネと呼ばれる契約者向けのサイトを用意しています。
検針票の番号と紐付けされていて、各家庭のスマートメーターからの情報をグラフ化して、レポートしてくれます。

時間毎や日にち毎の使用量はもちろん、前年同月比や、現時点での電気料金の推計などなどを知ることもできます。
住宅の面積や、空調機の台数を登録することで、さらに詳細な分析も可能ですので、気になる方は試してみてもよいかもしれませんね。

また、Nature Remo Eなどのエネルギーハブとスマートメーターを通信機能で連携させることで、スマートフォンなどでも詳細な電力使用状況の確認ができます。
NatureRemoE
NatureRemoEなどのエネルギーハブは電力会社が取得する情報が30分単位なのに対して、リアルタイムで情報を得られるためより詳細な解析が期待できます。
エネルギーハブはこれまで高価な機械が主でしたが、上記でご紹介したNatureRemoやNatureRemoLiteはスマートフォンと連携が前提で安価となっているので、試してみてもよいかもしれませんね。

スマートメーターの設置について

スマートメーターについては、各電力会社が順次従来のメーターから交換を進めています。
ここ数年内に新築した住宅であれば既にスマートメーターになっているはずです。
スマートメーター交換に際しては、料金を請求されることはありませんので、「スマートメーターに交換するので工事代金が必要」などの説明はすべて詐欺ですので、ご注意ください。

 

以上が近年主流となっているスマートメーターについての解説です。
とくにデータ解析は心強い味方にもかかわらず、ほとんどの人がうまく利用できていないように見受けられます。
せっかくのスマートメーターですからしっかり恩恵を受けたいですね。

 

愛知、岐阜、三重で建築設計監理 ツジデザイン一級建築士事務所

 

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