2023.08.25
第2回 キッチンのタイプ(型)について 前編

第2回 キッチンのタイプ(型)について 前編
−一番使いやすいのはどれ?−
目次
1.はじめに
2.キッチンのタイプ(型)について
3.それぞれのタイプのメリット、デメリット
4.自分にあったタイプを選ぶには
1.はじめに
L型とかアイランド型とか、言葉は聞いたことある方も多いかと思いますが、今回はその辺りの事を前編後編2回に分けてお話していこうと思います。
2.キッチンのタイプ(型)について
この各々の並び方によって分類したものが、今回お話する「タイプ(型)」です。
この「タイプ」が、実際に料理をする際の使い勝手に関わってきます。
又、①冷蔵庫②シンク③コンロの三つを結んだ三角形を”ワークトライアングル”と言い、この動線が短いほど作業効率が良いと言われてます。
その辺りを踏まえ、自分の料理スタイルや、今のキッチンのどこに不満を感じるのかを思い浮かべながら検討すると良いかもしれませんね。
3.それぞれのメリットとデメリット
それぞれ、メリットもあればデメリットもあります。それぞれの特徴を見比べて、自分にあったタイプ(型)を考えてみましょう。
■I型
シンクからコンロまで横一列にならんだキッチンです。
どんなプランにも対応しやすく、一番主流のタイプといっても良いかもしれません。
- メリット
・構成がシンプルでコスト的に有利な場合が多い
・デットスペースが無く収納効率がよい
・既成品(システムキッチン)の場合、ライナップが豊富 - デメリット
・ワークトライアングル(動線)が長くなりがち
■Ⅱ型
シンクとコンロを分けたキッチンで、セパレート型とも言われます。
間口を大きく取れない場合でも、快適なキッチンを作ることができます。
- メリット
・ワークトライアングル(動線)が短く作業効率が良い
・コンロを壁側に配置する事により、汚れや匂いの拡散を減らすことができえる
・作業スペースを多く取ることができるので、複数人による料理もしやすい
・一方を壁側に配置することにより調理に集中する時間もとれる - デメリット
・シンクとコンロが分かれているため、食材や鍋の移動中に床を汚しやすい
・壁側に向かうときは、部屋の様子が伺えない
・シンクとコンロの距離が離れすぎると使い勝手が悪くなりがち
■L型
配列をL字型に曲げたキッチンです
作業効率の良い、人気のタイプです
- メリット
・ワークトライアングル(動線)が短い
・省スペースでのレイアウトも可能
・比較的広い作業スペースが取れる - デメリット
・コーナー部分がデットスペースになりがちで収納が確保しにくい
■コの字型
L型の派生タイプで、U型とも言われるキッチンです
L型同様、作業効率がよく、巣篭もり感もあるタイプです
- メリット
・ワークトライアングル(動線)が短い
・比較的広い作業スペースが取れる
・部屋側からの独立性が高い - デメリット
・設置に広い面積が必要
・コーナー部分が多くデットスペースも多い
4.自分にあったタイプ(型)を選ぶには
また実際には次回お話する壁やダイニングとの向き合いかたによる配置も関連してきます。料理だけでなく家事や生活のスタイルにも関わってきます。次回まとめて選ぶポイントをお話します。(書き手 辻香織)
■次回予告
第2回 キッチンのタイプについて (後編)
”一番使いやすいタイプはどれ?”
次回は壁との接し方のちがいによる分類についてお話します。