2023.07.01
北向きの窓。
岐阜の建築設計事務所ツジデザインの辻です。
一般的に最も好まれる南向きの窓は日光を取り込みやすいため、明るく温かな室内環境を提供します。
しかしだからといって、どんな敷地条件においても南に面した掃き出しサッシを並べる設計は、はたしてよい窓の設計と言えるでしょうか。
常にしまったカーテン、道路からの騒音と通行人の視線など、街をあるけばそうした住宅が溢れています。
本来、窓の設計においては、窓が面している方向やその先に何が見えるのか、通風と採光を分けて考えることが重要です。
北向きの窓は直射日光を受けにくいため、一年を通して均一な光を室内に取り入れることができますから、思い切って南に大きな窓を開けることも、敷地条件によっては選択肢となるでしょう。
通風と採光については、それぞれの機能を最大限に活用するために別々に考えることも大切。
全ての窓が開けられるようにする必要はないはずです。
通風を重視する場合は、風の通り道を確保するために複数の窓を対向させる配置を検討しましょう。
採光を重視する場合は、日光の取り込みや視覚的な快適さを考え、窓のサイズと配置を工夫しましょう。
窓の設計は、日常の生活や快適さに大きな影響を与える重要な要素です。
機能性や美しさをバランス良く考慮しながら、建物の特性や周囲環境と調和させる窓の設計を行いましょう。
それによって、心地よい居住環境を実現し、建物の魅力を引き立たせることができます。
岐阜の建築設計事務所、株式会社ツジデザインは住宅を中心に、建築の設計監理を行っています。
新築、リノベーション、テナントに限らずお気軽にご相談ください。
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フラット35S、長期優良住宅、ZEHなども。