2019.09.10
第6回 見積もりと 確認申請 、工務店契約
第6回 見積もり と 確認申請 、工務店契約
目次
- はじめに
- 見積もり
- 確認申請
- 工務店契約
1.はじめに
前回までに、実際の工事に使う実施設計図面が完成しました。
この図面を元にして、協力工務店に価格を算出してもらいます。
と同時に、建築確認検査機関に建築確認申請やフラット35などの審査を依頼していきます。
2.見積もり
作成した図面を元にして、この建物がいくらで建設できるのか、柱の本数から壁の面積まですべて算出します。
そこで初めて詳細な金額がわかります。
特命と競争入札
- 特命入札 はじめから一社に絞って見積もりをお願いする方式です。比較的初期段階から、金額がわかるためコストコンとルールがしやすいです。
- 競争入札 同じ図面を複数社に渡して、見積もりを作成し最も適切な価格の会社を選びます。見積もりをしても仕事につながらない確率もあるため、見積もりの事務コスト分高くなりがちです。図面が出来上がってから入札となるため、価格が不明確になりがちです。
コストが限られている場合は特命を、ある程度ボリュームのある場合は競争入札を選んでいます。
通常、なかなか一発で予定金額に収まることはないため、減額打ち合わせを経て金額を調整することになります。
3.確認申請
2.の見積もりと同時に、建築確認申請の書類業務を行います。
建築確認申請とは、設計された建築物が建築基準法に適合しているかを行政機関、あるいは民間の建築確認審査機関に審査してもらい、適法であることを証明してもらう申請となります。
こちらは検査費用が別途必要となります。
また、フラット35や長期優良住宅などで設計した場合は合わせて技術基準に適合しているかの審査も行います。
見積もりがでて金額調整もまとまり、確認申請を始めとした法令書類が揃うといよいよ着工。
「設計」の仕事から「監理」に写っていきます。
次回は「工事監理」です。
第一回 仕事の概要〜設計と監理〜
第二回 お問い合わせとヒアリング
第三回 基本設計
第四回 設計監理費と設計契約
第五回 実施設計