2021.06.08
オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る
台湾デジタル担当閣僚のオードリー・タン氏のデジタルやAIについての現在の考えをまとめた書籍。
根底にあるのはデジタルに対する深い理解と、リアリズム。氏はデジタルにもAIにも精通しているがゆえにその限界も理解する。
AIを得体のしれない擬人化された悪魔のようなものではなく、隣に寄り添うドラえもんだと例え、のび太(人)を正しく導く道標ととらえる。
シンギュラリティを第7のラッパのように例える過激派よりもずっと腑に落ちるのは僕だけだろうか。
日本と台湾を直接比較することに意味はないが、一部でもこのスピード感を日本でも取り入れることはできないものかと少し憂鬱にもなる。