ツジデザイン一級建築士事務所

辻のおはなしTsuji’s Blog

辻のおはなしでは、ツジデザインのプロジェクトの進捗や僕達の価値観にまつわるさまざまなコト、
モノについてとりとめなく書いていく小文です。
また、一般の方にわかりにくい用語の解説や家づくりのあれこれなどの知識も、
わかりやすくまとめていきます。

2019.10.24

人新世とは何か

本とか

人新世とは何か

クリストフ・ボヌイユ+ジャン=バティスト・フレソズ /野坂しおり訳

ホモデウスにも登場した単語「人新世=アントロポセン」
地質時代で現在をあらわす新生代は終わりを告げ、人類活動が地球環境に著しく増大した現代をこう呼ぼうと2000年代の初めに提唱された新しい地質時代。

過去にも生物の活動が地質に影響するほど増大した時期はいくつもあって、現在の酸素に満ちた環境も、二酸化炭素濃度が下がり氷河期に突入したりもすべて生物活動によるものだった。
ただし、現在の人類活動による環境変化はたった200年ほどで起こっており、これは過去に例を見ない大ジャンプである。

本書は、タイトルとおり「人新世」そこに至る経緯を産業革命以前と産業革命、WW2以降、そして現在と時計の針を進めながら解説する。

薪を燃やし地球の全人口がたかがしれていた中世から、産業革命による蒸気機関の発明、科学的知見が発達しハーバーボッシュ法による窒素固定が確立されると人工は爆発的に増大した。
内燃機関を持つ機械化された戦争WW2でエネルギーの消費量がさらに増え、戦争中に建造したインフラを維持するためにまたエネルギーは増大する。
インターネットにより情報が瞬時に拡散するようになると、あらゆるものが債権化されるようになり、二酸化炭素さえその対象となり歯止めはかからない。

この本は、こうした「人新世」をどう防ぐか。という本では無い。我々はすでに人新世に生き、どう生き延びるかなのである。

最初に紹介した、ホモデウスも併せて読むとさらに理解が進むと思う。
良書。(ちょっと読みにくいけど)

 

愛知、岐阜、三重で建築設計監理 ツジデザイン一級建築士事務所

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