辻のおはなしTsuji’s Blog

辻のおはなしでは、ツジデザインのプロジェクトの進捗や僕達の価値観にまつわるさまざまなコト、
モノについてとりとめなく書いていく小文です。
また、一般の方にわかりにくい用語の解説や家づくりのあれこれなどの知識も、
わかりやすくまとめていきます。

2026.02.11

展開図ってなに?

家づくりあれこれのおはなし

展開図って、こういうこと。

岐阜の建築設計事務所ツジデザインの辻です。

図面の見方 〜展開図〜 ってなに?

家づくりが始まると、
施主の方はたくさんの「図面」を目にすることになります。

間取りを表す平面図
外観の形が分かる立面図

このあたりは、初めてでも
「なんとなく意味が分かる」という方が多いのではないでしょうか。

一方で、打合せが進んでいくと、
多くの方が少し戸惑う図面があります。

それが 「展開図」 です。


展開図は、はじめて見る人がほとんど

「この図面、どう見ればいいんですか?」

展開図を初めてお見せしたとき、
ほとんどの施主の方が、そうおっしゃいます。

無理もありません。
展開図は、学校でも習いませんし、
住宅の広告やチラシで目にすることも、ほとんどありません。

間取り図のように「部屋の配置」を示すものでもなく、
立面図のように「建物の外観」を見るものでもない。

だからこそ、馴染みがなく、分かりにくいのです。


展開図って、なにを描いた図面?

とてもシンプルに言うと、展開図は

「その場所に立って、ぐるっと周囲を見渡したときの壁を、正面から描いた図面」

たとえば玄関であれば、

  • 正面の壁

  • 左右の壁

  • ベンチや収納

  • 照明の位置

それらを一枚ずつ、平らに“展開”して描いています。

立体を、いったんほどいて、整理する。
そのための図面が展開図です。


なぜ、展開図を描くのか?

ここでよく聞かれるのが、

「ここまで描かなくても、家は建つのでは?」

という疑問です。

実際、ローコスト住宅や規格住宅では、
展開図をほとんど描かないケースもあります。

それは決して「悪いこと」ではありません。
仕様や納まりがあらかじめ決まっていれば、
詳細な図面がなくても、効率よく家を建てることができるからです。

一方で、設計事務所が展開図を描くのは、空間を“寸法と素材”で細かく検討したいからです。


展開図で分かること

展開図を見ると、次のようなことが分かります。

  • 天井の高さはどれくらいか、窓はどの高さについているのか

  • 壁と天井の素材は何か

  • 照明はどの高さ・どの位置にあるか

  • ベンチや収納の寸法

  • 床との取り合い

つまり、

「なんとなく落ち着く」
「使いやすそう」

と感じる理由が、数字と線で見える化されているのです。


施主にとって、展開図を見るメリット

展開図を理解できるようになると、
打合せでの視点が少し変わります。

  • 「ここ、もう少し低いとどうなりますか?」

  • 「この照明、位置を変えたら雰囲気は変わりますか?」

  • 「この素材を変えると、他に影響はありますか?」

といった、具体的な会話ができるようになります。

家づくりを「お任せするもの」から「一緒に考えるもの」に変えてくれる図面でもあります。


設計事務所は、ここまで考えています

展開図は、必ずしも施主が“読みこなす”必要のある図面ではありませんが、「設計事務所は、ここまで考えて設計しているんだ」と感じてもらえたら、それで十分だと思っています。

岐阜の建築設計事務所、株式会社ツジデザインは住宅を中心に、建築の設計監理を行っています。
新築、リノベーション、テナントに限らずお気軽にご相談ください。
愛知、岐阜、三重を中心に、全国どちらでも対応可能です。
フラット35S、長期優良住宅、ZEHなども。

愛知、岐阜、三重で建築設計監理 ツジデザイン一級建築士事務所

 

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