株式会社ツジデザイン

辻のおはなしTsuji’s Blog

辻のおはなしでは、ツジデザインのプロジェクトの進捗や僕達の価値観にまつわるさまざまなコト、
モノについてとりとめなく書いていく小文です。
また、一般の方にわかりにくい用語の解説や家づくりのあれこれなどの知識も、
わかりやすくまとめていきます。

2024.01.17

建築基準法改正セミナー

おしごとのはなし

岐阜の建築設計事務所ツジデザインの辻です。

建築基準法改正セミナー

2024年もはじまったばかりですが、2025年には建築基準法の大改正が行われます。
国土交通省も、その周知には力をいれており全ての建築設計事務所登録事務所に解説マニュアルを送付したうえで、リアル、web双方でセミナーも開催されています。
こういうの、各々で勉強しておいてね!というのはなかなか出来ないので(自分も含めてね)思い切って半日つかって全員でセミナー動画を見て勉強。
以下は内容を簡単に抜粋。
エンドユーザーのお客様には、なんのことやら?な専門的な内容ですが、自分たちのメモも兼ねて。

2年以内施行

  1. 耐火建築物に係る主要構造部規制の合理化
  2. 大規模木造建築物の主要構造部規制の合理化
  3. 防火規制に係る別棟みなし規定を創設
  4. 既存不適格建築物の増築等に係る規制の合理化
  5. 避難時倒壊防止構造の合理化
  6. 吹き抜け等の空間を設けた場合における防火区画に係る規定の合理化

ざっくり言えば、国が推進する建築物の木造化がしやすくなるよう、大規模木造建築物でネックになっていた防火規定を整理したいという趣旨の改正のようです。
住宅レベルの設計にはほとんど関係ありませんが、設計の幅が広がる方向で木造化を進められるので歓迎ですね。

3年以内施行

  1. 建築確認に対象となる建築物の規模見直し
  2. 木造建築物の壁量基準の見直し
  3. 階高の高い木造建築物の増加を踏まえた構造安全性検証の合理化
  4. 建築物省エネ法の改正

こちらは主に木造住宅を主眼におかれた法改正。
高断熱化、太陽光パネルなどの省エネ住宅においては、断熱材やパネルの重量が増えているため耐震性をさらに増す方向性に整理。
さらに、木造3階建て住宅の設計をしやすくなるように構造を合理化。
そして、2025年から施行される改正建築物省エネ法の改正。

住宅は省エネ基準適合が義務化されます。

これまでは、住宅については省エネ基準に適合は義務ではなく、建築士による「適合しているかいないか」の説明のみが義務でした。これが2025年4月着工以降の住宅では、すべて義務化されます。
とはいえ、義務化される基準は「最低限」の断熱性能のためさらに2030年までには基準が引き上げられる予定になっています。

住宅に関連する法改正については、いずれもう少し詳しく解説したいと思います。
施行まで1年ほどありまずが、当社はすでにどの法改正にも対応できる体制が整っているため、特段戸惑いはありませんが、申請窓口は混乱が予想されます。

来年年明け頃から建築をお考えの方は、要注意です。

 

 

岐阜の建築設計事務所、株式会社ツジデザインは住宅を中心に、建築の設計監理を行っています。
新築、リノベーション、テナントに限らずお気軽にご相談ください。
愛知、岐阜、三重を中心に、全国どちらでも対応可能です。
フラット35S、長期優良住宅、ZEHなども。

愛知、岐阜、三重で建築設計監理 ツジデザイン一級建築士事務所

 

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