ツジデザイン一級建築士事務所

辻のおはなしTsuji’s Blog

辻のおはなしでは、ツジデザインのプロジェクトの進捗や僕達の価値観にまつわるさまざまなコト、
モノについてとりとめなく書いていく小文です。
また、一般の方にわかりにくい用語の解説や家づくりのあれこれなどの知識も、
わかりやすくまとめていきます。

2016.11.15

シリーズ 住宅ローンの基礎知識 その5

お金のおはなし

第5回 金利の種類

目次

  1. はじめに
  2. 過去の金利推移
  3. 固定金利型
  4. 固定金利期間選択型
  5. 変動金利型

1.はじめに

これまでの4回で、代表的な住宅ローンの種類について概要を説明してきました。今回は、わかりづらい金利の種類について解説したいと思います。

2.過去の金利推移

住宅ローンの金利は、1990年代初頭バブル絶頂期をピークに下がり続けています。
日銀による量的金融緩和、アメリカのサブプライムローンからリーマンショックによる世界的な経済的下落から立ち直る間もなく、今年のイギリスのEU離脱や中東情勢の不安定化、それに伴う原油安などで世界経済は原動力を欠いた状況が続いています。
こうした情勢は住宅ローンの金利にも影響を与えるため、おおまかにでも世界情勢は掴んでおいて、この先に起こることを自分なりに想定しておくとよいでしょう。

3.固定金利型

固定金利型とは、借入当初から完済までの金利が一定で、変動しないものを言います。
最初から最後まで一定のものと、当初10年間とそれ以降で金利が変わる段階金利などの商品もあります。

  • 固定金利型の最大のメリットは、完済までの返済額が一定で家計管理がしやすいことでしょう。金融市場の乱高下に一喜一憂することなく、淡々と返済を続けられ、一部繰り上げ返済などの場合の資金計画も立てやすくなります。
  • 一方で、融資実行時よりさらに金利が下がった場合はその恩恵を受けることができないため、金利下降局面では向いてないとも言えます。

 

4.固定金利期間選択型

現在の民間金融機関でのメジャー商品がこちらです。借入当初から、2年、3年、5年etc一定期間の金利が固定され、期間終了後はその時点での金利で改めて、変動金利か固定金利期間選択型を選ぶ形式になっています。

固定期間が短い商品ほど、金利が低めで各金融機関は「金利割引キャンペーン」を謳ってさらに見かけ上の金利が低く設定されている場合もあります。

  • メリットとしては、借入当初の金利が低く設定されているため若いうちの負担が減ること。
  • また、固定期間とはいえ変動金利のため、金利下降局面の時は金利低下の恩恵を受けられる。
  • その一方で、固定金利期間が終了した時点での金利によっては返済額が変わる。この金利上昇による返済額上昇には限度額は設定されていないうえ、「金利割引キャンペーン」なども同時に終了すると、想像以上に返済額が上がる可能性もある。

5.変動金利型

変動金利型は、半年ごとに金利が見直されるものをいいます。金利は半年ごとに見直されますが、返済額は5年毎に見直され、かつ返済額が急激に上がることの無いよう1.25倍までと設定されていることが多いです。

  • メリットとしては、金利下落のメリットを享受しやすい。
  • 金利が上昇しても返済額は従前の1.25倍までと設定されていることも多いため、大幅な返済額増になりずらい。
  • 金利上昇が大きくなると、利息の割合が増え、元金が減らず「未払利息」が発生する場合がある。

 

上記が概ね、現在主流の住宅ローンについての金利タイプです。
それぞれメリット、デメリットがあり、一概にコレがベストと言うことは出来ません。次回以降では、各金利局面にどの金利タイプが有利なのか、またコレまたわかりにくい返済方法についても合わせて解説したいと思います。

(書き手 辻 秀易)

次回予告
金利各局面における有利不利、返済方法の解説

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