2026.04.28
ブラックチェリーと格子天井でつくる、落ち着きのあるリビング設計のポイント

岐阜の建築設計事務所ツジデザインの辻です。
リビング空間のマテリアルTips
住まいの心地よさは、目に見える「素材(マテリアル)」と、それを照らす「光」のバランスで決まります。 今回は、当社が設計した住宅の中から、特に素材の質感と過ごし方にこだわったリビングの一角をご紹介します。
1. 足元から広がる温もり「ブラックチェリーの床」
床材には、経年変化が美しいブラックチェリーを採用しました。 時が経つにつれて深みを増す赤褐色は、空間に上質な落ち着きを与えてくれます。裸足で歩いた時のしっとりとした質感も、この素材ならではの魅力です。
2. 視線を誘う「格子天井」と「天井高270cm」
天井には意匠性の高い格子天井を施しました。 天井高を少し高めの270cmに設定することで、格子による圧迫感を無くし、むしろ空間に心地よいリズムと奥行きを生み出しています。
3. 「質感のある塗装壁」と「リネンのカーテン」
壁面は、光の当たり方で表情を変える質感のある塗装で仕上げています。 そこに合わせるのは、柔らかな光を透過させるリネンのカーテン。無機質になりすぎない、手仕事の跡を感じさせる素材の重なりが、住まいの品格を高めます。
4. 居場所をつくる「窓際ベンチシート」
窓際は、あえて45cm高のベンチシートとして設計しました。 ダイニングチェアの代わりとしても、ふとした時の読書スペースとしても機能します。 「ただの通路」になりがちな窓際を、家族のお気に入りの「居場所」へと変える工夫です。
5. 陰影を楽しむ「ほの灯り」
照明は、明るければ良いというものではありません。 壁を優しく照らすブラケットライトなど、**「ほの灯り」**程度の明かりに抑えることで、塗装壁の凹凸や格子の影が美しく浮かび上がります。
素材選びに正解はありませんが、それぞれの素材が持つ「声」を聞きながら、それらが調和する場所を見つけること。それが、長く愛着を持てる住まいづくりの秘訣です。
デザインの引き出しの多さも、設計事務所へ依頼するメリットのひとつですね。
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