2018.10.02
40歳 竹熊健太郎 と 角幡唯介

今回はこの二冊
探検家、40歳の事情 / 角幡唯介
フリーランス、40歳の壁 / 竹熊健太郎
どちらもタイトルに40歳が入ってるが、片や北極圏の極夜を単独行で旅する探検家、片や漫画原作者として一世を風靡するも40を過ぎて苦しい時期を経た編集者。
職業も環境もまったく別のふたりだけど、「40歳」をひとつの節目としてとらえている部分は共通している。
竹熊は、ファミ通のアレやサルでも描けるまんが教室のヒットの後、自前の遅筆や性格が災いして徐々に仕事を失っていく。
一方、角幡は探検家という職業の合間、常識人の奥さんとの都会生活をそれなりに楽しみつつも、探検家をいつまで続けることができるのかと自問する。
これから40代を生きていく角幡と、苦しみ抜いて40代を生き抜いた竹熊、読んだ時期が似通っていたのはまったくの偶然だが、なんとも教訓めいている‥気がする。