2022.10.14
彼らはどこにいるのか: 地球外知的生命をめぐる最新科学
岐阜の建築設計事務所ツジデザインの辻です。
所長が読んだ本をご紹介。自然科学などのノンフィクションが中心。
彼らはどこにいるのか: 地球外知的生命をめぐる最新科学/キース・クーパー
地球外知的生命体を探索する、SETIに関する最新の知見をまとめた本書。
そもそも天の川銀河において、宇宙空間に進出できる文明をもつ知的生命体はどれほど存在しているのか、またその文明の存続時間は人類文明の存続時間と重なりうるのか。また、仮に上記の条件をクリアしていたとして恒星間航行が果たしてできるのか。
もし宇宙人が存在し恒星間航行が可能なのであれば、なぜいま彼らかここにいないのか。つまり、宇宙人は存在しないのでは。という矛盾をフェルミのパラドックスと呼ぶそう。
また、SETIとは別に、積極的にメッセージを宇宙に向けておくるプロジェクトもあり、そちらは危険なエイリアンに地球の位置を教えることになるとも危惧されているそう。
ダイソン天体やそうした文明の痕跡を探す方法も模索されている。
従来考えられていたよりもはるかに多くのハピタブルな惑星が次々に発見されているが、現在の文明度では行くことはおろか、直接探査もむずかしく、おそらくそれは仮に存在しているのであれば他の文明もそうなのだろう。
いつか宇宙で人類は孤独では無いことを証明できる日がくるのだろうか。
来てもまだ10000年くらいはかかりそうではある。
常々少し早く生まれて来すぎたと思っているあなたへの一冊