株式会社ツジデザイン

辻のおはなしTsuji’s Blog

辻のおはなしでは、ツジデザインのプロジェクトの進捗や僕達の価値観にまつわるさまざまなコト、
モノについてとりとめなく書いていく小文です。
また、一般の方にわかりにくい用語の解説や家づくりのあれこれなどの知識も、
わかりやすくまとめていきます。

2016.04.09

映画 もしも建物が話せたら

日々のこと

ドキュメンタリー映画「もしも建物が話せたら」を見てきました。

最終日すべりこみ、名演小劇場。

昨年見たサルガドのドキュメンタリーも手がけた、ヴィム・ヴェンダースの総指揮で6人の監督それぞれが各都市の建築について描き出すドキュメンタリー。
ベルリン・フィルハーモニー/ハンス・シャウロン
ロシア国立図書館/エゴール・ソコローフ
ハルデン刑務所/ヘンス・ヘンリック・ホイルン
ソーク研究所/ルイス・カーン
オスロ オペラハウス/スノヘッタ
ポンピドゥ センター/レンゾ・ピアノ&リチャード・ロジャース
の6つの建築。
パンフレットには「建物は文化を反映しており、社会を映し出す鏡でもある。昔は教会を見ることでその町の文化や人々の暮らしも垣間見えた。現代における、待ちを象徴する建築とは?」(意訳)とある。
建築が文化であると、はっきり自覚している市民がその都市それぞれの建築を慈しむ姿に、とあるアジアの小国での建築に対する態度を思い出され暗鬱な気分にさせてくれる。
ベルリン・フィルハーモニーの、廃墟のベルリンから強く立ち上がる象徴性。
ロシア国立図書館の国家の文化歴史の巨大な集積装置。
ハルデン刑務所の特殊な用途と極小コミュニティとしての立ち位置。
ソーク研究所のソーク博士とカーンの共闘とも言える設計。
オスロオペラハウスの市民とオペラダンサー達との二面性。
ポンピドゥ・センターのパリという街に対する新しい価値観。
僕達建築従事者とは別の目線で建築を切り取った映像は新鮮で、改めて建築と文化ということを考えさせられました。
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日々のこと

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