株式会社ツジデザイン

辻のおはなしTsuji’s Blog

辻のおはなしでは、ツジデザインのプロジェクトの進捗や僕達の価値観にまつわるさまざまなコト、
モノについてとりとめなく書いていく小文です。
また、一般の方にわかりにくい用語の解説や家づくりのあれこれなどの知識も、
わかりやすくまとめていきます。

2016.06.12

梅仕事

日々のこと

毎年欠かさ作っているもの一つに「梅シロップ」があります。
春が過ぎ、田んぼに水が入り、少し汗ばむ日が増えた頃、初夏6月が梅仕事の季節です。
青い梅が届くと、家中に芳醇な香りがたちこめます。
それを丁寧に仕込んで、ゆっくり梅のエキスをとりだす。
初夏の味わいをこれから迎える暑い夏を楽しむための手仕事です。
この「梅シロップ」、子供も大好きで、ソーダやミルクで割ったり、かき氷にかけたり、、、梅のクエン酸が夏バテ予防に効いたりと夏中大活躍します。
材料も作り方もとってもシンプル。レシピを参考に載せましたので是非この季節に作って見てください。
これから約1ヶ月、だんだんと砂糖が解けて、梅がしぼんでいくのを眺めながら、夏を待ちましょう。
飲み頃は7月下旬頃でしょうか。
ご希望の方は事務所に遊びにきてください。冷たい梅ジュースを作ってお待ちしております。

 

【つじ流梅シロップの作り方】

材料
青梅(新鮮な物):1キロ
氷砂糖:1キロ (メモ参照)
ホワイトリカー :1カップ程度(発酵防止用)

1、梅を流水で洗い、たっぷりの水に付けてアク抜きします。

2、2の梅をざるにあげ自然乾燥又は、きれいなタオル等で水気を拭き取ります。(水気はカビのもと!丁寧に拭き取りましょう)

3、ようじで梅の「へた」をとる (丁寧に、きづつけないように)

4、保存瓶をきれいにあらい自然乾燥させておく。水気が残っていればホワイトリカーをしみ込ませたキッチンペーパーなどできれいに拭き取る。(水気はカビのもと!丁寧に拭き取り、消毒しましょう。耐熱の物は煮沸消毒するのがベストです)

5、瓶に梅と氷砂糖を交互に詰めていく

6、最後にホワイトリカーをまわしかける。

7、瓶の口をホワイトリカーをしみ込ませたキッチンペーパーできれいにして、蓋をする

8、毎日1回位、瓶をまわして砂糖が解けやすくする。(早くとかすのが発酵防止のポイントです)

9、梅がしわしわになって、砂糖が解け、液が黄金色になってきたら出来上がり。

10、シロップを鍋で加熱して、きれいな瓶に詰めて保存してください。(冷蔵庫がベスト)

11、お好みで水、炭酸、牛乳で割ってジュースにしてくださいね。そのまま、かき氷やヨーグルトにかけても美味しいです。

 

つじのこだわりメモ1:梅は凍らせないの?

梅を凍らせたり、表面をつついたりして抽出を早める方法も有りますが、やはり風味が少し損なわれるよう。冷凍庫もパンパンになってしまうので、少し時間はかかりますが、我が家ではそのままつけ込みます。
その場合、発酵する心配が高まるので、それを防ぐ為にホワイトリカーを少し入れます。
多少は発酵しますが出来上がったシロップを加熱してアルコールをとばせば気になりません。

つじのこだわりメモ2:氷砂糖をえらぶ理由

上白糖を使うレシピのほうが多いようですが、我が家は氷砂糖。
一つ目は解け具合の違いです。
上白糖の方が早く解け始めますが、下に溜まることも多いです。それを撹拌するのは少し大変です。氷砂糖はゆっくり、滞りなく解けます。それが梅のエキスがしみ出る早さとのバランスが良いと言われています。
二つ目は、砂糖としての純度の違いです。
氷砂糖は純度が高く、雑味が少ないのです。透明度の高いきれいなシロップになります。

 

いろいろ書きましたが、家作りと同じ。自然の営みに任せてゆったり仕込むのがコツです。
是非皆さんも美味しいシロップとともに夏を過ごしてみてください。
(書き手 辻香織)

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